ここ近年200キロオーバーも夢ではなくなった日本近海のクロマグロゲーム。もはや釣りというより闘いと表現した方がふさわしいモンスターサイズを相手に「シングルで、ロッドを立てた真っ向勝負」の実現にスタンダップツナシリーズの開発が始まりました。現在はリールとラインの強力を利用した綱引きファイトが主流ですが、この方法だとロッドの反発力が伝わらず魚にプレッシャーが掛けずらいため、ファイトに時間がかかること、また揚げられるサイズがロッドを立てるファイトより限られることなどの欠点がありました。より大きなサイズを短時間で揚げるためにはロッドパワーを効率的に活かす立てるファイトが理想であり、また何より大きな魚とロッドを立て対峙したいというアングラーとしての願望があります。従来までのツナロッドは全体に張りのある非常に強力なものが主流でしたが、これにはアングラーのパワーとスタミナが多く求められました。一方で魚からの強い負荷を和らげるための柔軟性を重視したロッドもありますが、リフトパワーが不足し魚が浮いてこない曲がりっ放しの辛いファイトになりました。スタンダップツナシリーズはこの2つのコンセプトを絶妙なバランスで仕上げており、アングラーは楽なのにモンスタークラスの魚を浮かすのに十分なパワーのあるロッド、長時間立ててファイトが続けられるロッドという理想を形にしています。
<キャスティングロッド>ティップからベリーにかけては従来のモンスターツナロッドには無い柔軟性で、特に100g~180g程度までのキャスト及び操作に優れています。20cmくらいのシルエットのルアーから扱えるので、さまざまなベイトパターンに対応が可能です。軽快に素早く決められるキャスタビリティは、高速で移動する群れに確かで鋭いアプローチが可能です。
<ジギングロッド>ブラックマジック社ギンバルを使用した超高角度のファイトに対応し300キロクラスをターゲットとしたパワー設定です。リアグリップを長めに設定しているため5フィート感覚でのジグ操作が可能です。
FEATURE
MODEL
STANDUP TUNA70/25<CASTING>
ナブラに近づくことができる状況に掛けた後に有利な7フィートのレングス設定。ST74/25よりも支点が近く、より長時間耐えやすい仕様です。60°の保持角度で20キロ以上の高負荷を実用可能な、とても耐久性の高い設計となっています。
STANDUP TUNA74/25<CASTING>
飛距離が必要な移動の速いナブラ撃ちや誘い出しに向いた7フィート4インチのミドルレングス設定。ハイドラグでロッド立てた状態にアングラーが耐えやすいよう、ティップからベリーはマイルドに曲がり込みバットで強く受け止めます。その反発力はキャストにもシナジーをもたらし、大きな飛距離を生み出します。
STANDUP TUNA 56/35ベイト/スピニング<JIGGING>
高耐久のグラス材のブランクで、ロッドを特に高角度で立てたファイトに対応するアクションとなっています。マグロに効率的にプレッシャーをかけることができるためファイトタイムの短縮となり、さらに大きなサイズをリフトすることが可能です。ベイトモデルのリールはシマノ社タリカ25、50がマッチし、高強度のアルミ製リールシートを採用しています。スピニングモデルは20000~30000番のリールがマッチし、DPS-Hのシートで強化しています。
モデル | 長さ | ドラグマックス値 | ライン | ルアーウェイト | ガイド | グリップ[mm] | リールシート | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ST70/25 | 7′ | 25kg/60° | PE8~12 | 300g | MNST16~RVSG40 | F/270 R/440 | DPS22 | ¥105,000 |
ST74/25 | 7’4″ | 25kg/60° | PE8~12 | 300g | MNST16~RVSG40 | F/270 R/440 | DPS22 | ¥108,000 |
ST78/22 | 7’8″ | 22kg/60° | PE8~12 | 250g | MNST16~RVSG40 | F/270 R/440 | DPS22 | ¥110,000 |
STG56/35B | 5’6″ | 35kg/60° | PE8~12 | 700g | HNST10~RBSG25 | F/300 R505 | CAH22(ALPS) | ¥132,000 |
STG56/35S | 5’6″ | 35kg/60° | PE8~12 | 700g | MNST16~MNSG40 | F/300 R505 | DPSH22 | ¥130,000 |
<マックスドラグ値について>
マックスドラグは水平保持での最大耐久負荷値です。最大値の80%までが推奨する実釣時の初期ドラグセッティングとなり、ファイト時の状況により臨機応変にドラグの調整を行ってください。実際の破壊耐力はマックスドラグ値よりも十分な耐力がありますが、ドラグの性能や状態、船の揺れ、魚が勢いよく走り出した時など、急激な負荷が掛かった場合に対して安全マージンをとっています。